緑茶の成分と聞くと、カテキンやカフェインが頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか?
もちろんこれらは代表的な成分ですが、意外と知られていないのが「緑茶はビタミンCも含む食品」だということ。
また、ビタミンCは熱で壊れやすいとも言われますが「緑茶のビタミンCは熱で壊れにくい」ということも意外と知られていません。
この記事では、そういった緑茶とビタミンCの関係についてまとめてみました。
この記事でまとめた内容
- 緑茶に含まれるビタミンCの量(茶葉)
- 緑茶に含まれるビタミンCの量(抽出液)
- ビタミンCと熱の関係
- 緑茶のビタミンCが壊れにくい理由
- ペットボトルに含まれるビタミンCについて
緑茶のビタミンC含有量まとめ
まずは、緑茶に含まれるビタミンCの含有量を紹介します。
成分量は日本食品標準成分表を参考にして、備考欄に換算した値になります。
【茶葉の場合】20mg以上含む種類もある
茶葉の場合の含有量は下表の通り。
緑茶の種類 | ビタミンC | 備考 |
玉露 | 11mg | 可食部10gに換算 |
抹茶 | 6mg | |
煎茶 | 26mg | |
レモン | 10mg |
【抽出液の場合】ほとんどが茶葉に残るため1mg程度になる
急須で抽出すると、ほとんどの成分は茶葉(出がらし)に残ります。
このため、下表のように茶葉の状態と比較すると少なくなっています。
緑茶の種類 | ビタミンC | 備考 |
玉露 | 1.9mg | 可食部10gに換算 |
抹茶 | 6mg | |
煎茶 | 0.6mg | |
かまいり茶 | 0.4mg | |
番茶 | 0.3mg | 可食部15gに換算 |
ほうじ茶 | 検出されず | |
玄米茶 | 0.1mg |
ペットボトル緑茶のビタミンCは別物
ちなみに、緑茶ペットボトルの原材料欄にビタミンCが含まれていることが記載されています。
これも緑茶に含まれるビタミンCかと思ってしまいますが、製造工程上、ビタミンCがなくなってしまうため、それを補うためにマーカーが添加したものとのことです。
熱での壊れやすさをカバーするので吸収しやすい
緑茶のビタミンC含有量は整理できたましたが、ビタミンCの性質に詳しい方ならちょっと疑問に思うこともあると思います。
それが「ビタミンCは熱で壊れやすいから、茶葉に含まれる量も十分に吸収できないのでは?」ということ。
ここでは、そういった内容を紹介します。
ビタミンCは熱に弱いことで知られている
一般的に、野菜や果物に含まれるビタミンCは「熱で壊れやすい」と言われています。
このため、野菜を調理すると、本来摂れるはずのビタミンCが少なくなってしまうとのこと。
ということが気になってくると思います。
カテキンがビタミンCを守ることで効率的に吸収できる
そこで登場するのが、緑茶ならではの成分であるカテキン。
カテキンは、いろいろな健康サポートをしてくれる素敵な成分。ですがそういった役割の他にも、ビタミンCを熱から守るということもできるのがこの成分のすごいところ。
このため、緑茶は効率的にビタミンCを摂れる食物として紹介されることが多いです。
まとめ
緑茶とビタミンCの関係をまとめてきました。
最後に今回の内容を箇条書きにして終わります。
- 緑茶の茶葉にはビタミンCが含まれている。
- 玉露や抹茶、煎茶などに多く含まれており、その量はレモンやいちごなどよりも多い。
- ただし、急須で抽出した後は茶葉に含まれる量の10%程度まで少なくなる。
- それでも、熱に壊れやすいビタミンCをカテキンが守ってくれるため、効率的に摂取できる食物として知られている。
- ペットボトルに含まれるビタミンCは、添加物なので茶葉に含まれるものとは異なるので注意。
です。
緑茶とビタミンCの関係の参考になれは幸いです。
それでは、今日も素敵なおちゃらいふを^^