茶葉の保存方法を気にしていますか?
といった方は、ちょっともったいないことをしているかなと(汗)
ですが・・・・・・
茶葉は非常にデリケートな生鮮食料品です。
温度・湿度・光・移り香・酸素の影響を受けやすく、何も考慮せずに放置すると簡単に品質が低下してしまいます。
せっかく良いお茶を購入したのに、保管方法を知らなかったために味が落ちてしまった・・
今回はそういった事態を避けるためにも、茶葉の保存方法を紹介します^^
この記事でまとめた内容
- 茶葉の保存方法
- 茶葉の保存容器
- ずっと使用してこなかった茶葉の再利用方法
茶葉の保存方法は「開封前後」で変わる
まずは、茶葉の保存方法について紹介します。
保存方法に関しては、下記の2パターンでアプローチが変わってきます
- 茶葉を袋から開封する前
- 茶葉を袋から開封した後
茶葉の袋『開封前』:冷凍庫で保存しよう
お茶を購入したままや、新茶などをいただいた状態であれば、そのまま冷凍庫での保管がおすすめ。
冷凍庫内でれば味の劣化はほとんどなく、また他の食材のにおいの影響も受けないためです。
ですが、冷凍庫で保存する場合には注意点がひとつあります。
冷凍庫で保存する場合の注意点
開封時に、凍った状態で開封しないこと。
冷凍庫に入っていたものを常温下に移動させると、気温の変化で結露が発生します。
結露は、急激な酸化現象を促進するため、味や香りが著しく低下を招くことに。
このため、冷凍庫から取り出した茶葉については、最低でも12時間~24時間常温で放置してから開封しましょう。
茶葉の袋『開封後』:冷暗所で保存しよう
一度開封した茶葉については、しっかり密封した上、冷暗所での保管がおすすめです。
冷暗所とは「常温よりも温度が低く一定であり、直射日光が当たらない場所」のこと。
この辺りの温度は、「手をあててひやっとするくらいがちょうど」とも紹介されます。
冷暗所と聞くと、まっ先に冷蔵庫を思い浮かべる人も少なくないと思いますが・・
開封後の保存注意点
開封後は、冷蔵庫での保管は避けましょう
これは、冷蔵庫は開け閉めする際に光が入りますし、なにより他の食材のにおいの影響を多分に受けてしまいます。
完全な遮光状態でかつ密閉ができていれば問題ありませんが・・なかなか手間と時間がかかってしまいます。
ですので、冷暗所を確保する場合は、キッチンの収納棚や食器棚の手窓スペースなどが適しています
各家の構造上、必ずしも収納棚や食器棚がベストな選択とは限りませんが、ほとんどの場合光が当たらず、温度の低く一定だと思います。
冷暗所を探す場合の注意点
他の冷暗所を探す場合は、風通しのいいところや、空調・暖房などの近くは避けましょう。
いくら遮光性があり気温が低くても、こういった場所は気温が変化しやすい場所なので、冷暗所の定義である「気温が一定」を満たしません。
日陰・階段下・廊下など、自分の住んでいる住居に合わせて冷暗所も変えていけばいいと思います。
茶葉の保存容器は何を使う?
茶葉の保存容器は何を使うか?
こちらに関しては、下記のような道具を使用できれば良いと思います。
- 茶筒
- ジップロック(密封のみ)
それぞれについて紹介します^^
茶葉の保存には『茶筒』を使いたい
茶葉の保存に関しては、基本的には「茶筒」を使用することをおすすめします。
保存容器に必要とされるポイントは
- 気密性が高い=空気を入れないことで茶葉を酸化させない(味、成分が減少)
- 遮光性が高い=光をいれないことで茶葉の褐色化を抑制
- 耐湿性が高い=湿度による酸化を抑制(味、成分が減少)
の3つを満たしていること。
茶筒を選ぶ際にはその材質・構造をしっかりチェックするようにしましょう。
茶筒の材質と構造について
茶筒の材質・構造に関して抑えて起きたいポイントを紹介します。
- 材質:ステンレス・スチール
- 構造:中蓋がついているもの
ステンレス・スチールは気密性・遮光性・耐湿性の全てが優秀な素材なのでおすすめ。
構造においては気密性をしっかり確保できるかがポイントです。
そのため、茶筒の中にもうひとつの蓋(中蓋)があるものがおすすめです。
とりあえず安心の茶筒を紹介
あまりデザインや細かい内容にこだわりがなければ・・
とりあえず安心の茶筒
江東堂高橋製作所 茶筒 生地缶 平缶
この茶筒のいいところは・・
- 材質がスチール
- 中蓋あり
- 安価に購入できる
- 平缶で手入れがしやすい
などなどたくさんあります。
また、ラインナップには100g・150g・200gがあります。
理由としては、ほとんどの茶葉は100g程度で販売しているためです。
大きすぎるサイズを購入すると、中蓋を閉める際に空気が入ってしまいます。
ちなみに構造を紹介すると・・
金色になっている部分が中蓋です。
気密性を高くしていますね。
中蓋をはずすとこんな感じです。
中蓋の厚さが薄いので、100gの茶葉を淹れると結構ぴったりきますよ^^
ただ、100gでぴったり入るのは『煎茶』『玉露』『かぶせ茶』といったものです。
『番茶』『ほうじ茶』『棒茶』などの茶葉ひとつひとつのサイズが大きいものは、200g缶を用意したほうが良いと思います。
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ジップロックでの茶葉保存もあり
茶筒がない場合は、食品保存で使用するジップロックを使う方法があります。
ただ、ジップロックに直接茶葉を入れてしまうと遮光性が大きく低下してしまいます。
茶葉が入った袋を輪ゴムなどで止めて、そのままジップロックの中に保存しましょう。
こんな保存方法はやめましょう
保存の手間がかかるので、ついついやってしまいがちな保存方法が『洗濯はさみで適当に袋を閉じる』『輪ゴムで袋を閉じる』といったものかと。
これらは密封ができておらず、茶葉の酸化・湿気・移り香をどんどん進めてしまうため、絶対にやめておきましょう!
茶葉の保存期間はどのくらい?
茶葉の保存期間も、保存方法と同じく「開封前後」で変わります。
開封前は表記されている賞味期限
茶葉の保存期間は、開封前であればパッケージに記載されている数字でOKです。
3ヵ月・6か月などに設定してある茶葉もあるので、購入した際はパッケージの裏の記載を確認するようにしましょう。
開封後は遅くとも1ヵ月程度
開封した場合の保存期間は、表示してある賞味期限通りにはいきません。
茶葉は環境の影響を大きく受けてしまうため・・
- 夏期:2週間程度
- 冬期:1ヶ月程度
で飲み切ることをおススメします。
夏は周囲の温度・湿度が高くなるので、開封後はなるべく早く飲んだ方が無難です。
最後にひとこと
茶葉の保存に関する情報をまとめてきました。
いろいろな方法で保存、再利用などができる茶葉ですが・・
結局はこれ
いちばん大切なのは、購入後なるべくすぐに飲みきってしまうこと。
だと思います。
長期的に保存することは、どうあっても茶葉の劣化を招きます。
良い茶葉が手に入ったからと言って、「しばらくとっておこう」とはなるべく考えず一番おいしく飲める時に味わいましょう。
以上、茶葉の保存方法に関する紹介でした。
それでは、今日も素敵なおちゃらいふを^^