あなたは「茶香炉」を使用したことがありますか?
茶香炉は、いわゆる「お茶アロマ」とも言われ、茶葉を熱することで部屋全体をお茶の心地いい香りにしてくれます。
茶葉の香り成分にはリラックス効果などがあり、一息つきたいときや、寝る前に焚くなど、その用途はさまざまです。
ですが、 茶香炉を使用する際にどれだけの茶葉を利用したらいいか?という情報がイマイチ見つかりません。
そこで、今回は茶葉の量と部屋の広さを変えて、 最適な茶葉の量はどのくらいか?という実験をしてみました。
環境次第で多少は結果が変わると思いますが、感覚的な参考にはなるかと思います。
最初に実験結果をまとめた表を記載します。
(茶葉の量と部屋の広さをそれぞれ変更しています)
8畳 | 16畳 | |
2グラム | 少ない(香りが弱い) | - |
4グラム | ほぼベスト | 少ない(香りが弱い) |
8グラム | 多い(香りが強すぎる) | ほぼベスト |
検証した茶香炉セット
茶香炉セット
茶香炉は「黒泥丸型ウサギ茶香炉」を使用しました。
また、キャンドルには「ティーライトン」を使用しています。
こちらの記事で紹介しています。
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茶香炉の使い方は?危険を避けるための注意点も紹介します。
続きを見る
煎茶の茶葉(開封後2週間以内)
今回使用する茶葉は煎茶。
緑茶の中で最もポピュラーで、誰にでもとっつきやすいかなと思い試してみました。
鮮度に関しては、新品開封後2週間
茶筒に入れて冷暗所に保管してあったものを使います。
上皿とろうそくとの距離
茶香炉の香りは、 加熱力でも変化します。
火熱力は、いろいろな要素で変化しますが、最も影響力が高いのが「上皿とろうそくとの距離」です。
茶香炉とキャンドルの距離を測定しましたので、他の道具を使用される方は参考にしていただければと思います。
ココに注意
上皿とろうそくとの距離:6cm程度
(写真の「上皿の底」と言うのは、実際にろうそくの熱する部分のことです)
香りに影響する条件を設定した
今回試す条件は下記2点です
- 茶葉の量
- お部屋の広さ
茶葉の量に関しては、タイトル通り条件をいくつか振ってみます。
その結果、香りはどうか?部屋への広がりはどうか?どれだけの時間もつのか?などを確認していきます。
また、 香りの強さや広がりはお部屋の広さでも変わると考えられます。
ですので、部屋の広さも変えてみます。
それぞれについて、実験するパターンがこちら。
茶葉の量は2~8グラム
- 2グラム
- 4グラム
- 8グラム
茶葉の量に関しては、何グラムかを正確に測定するため測定器を使うことにしました。
ティースプーン一杯が2グラムとの目安もありますが、今回は正確に測定することにしました。
部屋の広さは8畳~16畳
- 8畳
- 16畳
部屋の広さに関しては、8畳と16畳の2パターンを試します。
大体のお家なら、この付近の大きさの部屋が多いと思いますので・・多分
茶香炉を使用する際の注意事項
実際に茶香炉を使用する際には、使用中のばらつきを抑えるため、次のことに注意します。
- 平坦は上皿の中にできるだけ平坦に設置する(均等に熱を通すため)
- 15分に1回茶葉をかき混ぜる(焦げるのを防止するため)
- ろうそくの芯は垂直に立てる
茶香炉の準備が整ったので実験してみました
前提条件を揃えて・・やっと実験を行ってみようと思います。
ココに注意
ちなみに使い終わった後は、茶香炉の温度が熱くなっていますので、やけどしないように注意しましょう!
8畳の広さのグラムごとの香りの持続時間
2グラムの香りの持続時間は40分程度
2グラムでの実験。
茶香炉の上皿全体がちょうど隠れる量です。
茶葉の量が少な目なので、ろうそくを入れてから約10分後にはほんのり香りがしてきます。
その後20分ほど経つと部屋全体に香りが行きわたります。
茶香炉に近づかないと、茶葉の香りははっきりとわからないかな?と思います。
また、持続時間は40分程度でした。
結果的には、2グラムでは足りないかな?という印象です。
茶香炉の近くに座って、ほんのり癒しを求める・・くらいがちょうどの量だと思います。
4グラムの香りの持続時間は約2時間!
4グラムでの実験。
茶香炉の上皿に少しかさばる程度の量です。
しっかり香りが出るまでそこそこ時間がかかりました。
時間にすると15分~20分程度です。
30分ほど経つと、部屋全体に香りが行きわたります。
2gと比較すると、はっきり違いが分かるくらい、香りが強くなっています。
また、持続時間も長くなり、2時間程度はしっかり香りが出ていました。
8畳では4グラム前後がベストだ!と感じるような結果でした。
8グラムは香りが強すぎておすすめはできない
8gでの実験。
茶香炉の上皿はお腹いっぱいのようです笑
4グラムよりさらに香りが出るのに時間がかかり、20分以上はかかっています。
香りが経ち始めると、すぐに部屋全体に香りが行きわたります。
香りの強さは・・・かなり強いです。
強い香りの方がいい!という方以外はやめておいた方がいいかと・・
茶葉の量が多いので、持続時間もしっかりしており、4時間程度は持っていました。
ろうそくの限界値に近いレベルですね。
結果的には・・8グラムはちょっと強すぎない?という印象でした。
16畳の広さのグラムごとの香りの持続時間
2グラムに関しては、8畳でも足りなかったので割愛します。
4グラムから実験を行いました。
4グラムで約1時間の香りの持続
香りで出るまでの時間は、部屋の広さは関係ないので15分~20分程度で香りが出てきます。
ただ、部屋が広い分、部屋全体に香りが行きとどくには時間がかかります。
おおよそ1時間ほどで全体的に香りが広がります。
が、茶香炉から遠い場所では香りがかなり弱くなっています。
16畳だと4グラムでは足りないな~という印象です。
16畳の広さでは8グラムがベストな量!
8畳でも書きましたが、8グラムにするとかなり量が多いため、しっかり香りが出るまでは20分以上の時間がかかります。
が、それ以降はかなり安定して香りを出すため、16畳でも香りはよく広がります。
離れた場所でも、8畳での4グラムのような「しっかりとした香り」程度が出ていると思います。
香りの持続時間も、4グラム時と同様に4時間程度は持ちました。
16畳は8グラムがほぼベスト!と感じます。
茶香炉の茶葉の量の結果まとめ
これまでの結果でおおよそ確信できる内容をまとめました。
- 8畳のベストは4グラム程度
- 16畳のベストは8グラム程度
- 2グラムで焚く場合は、茶香炉のそばでほのかな香りを短く楽しむ程度
- 8グラム程度の量では8畳クラスだと、ちょっと香りが強すぎる感があるので注意
普通の一部屋は8畳前後なので、4グラム前後で焚くのがいいのかなと思います。